SFS-AY社会的機能尺度 思春期・青年期版
Social Functioning Scale Adolescence and Young Adult Version
社会的機能尺度 思春期・青年期版について
 社会的機能尺度 思春期・青年期版は個人の機能レベルおよび、個人の社会参加のレベルを測るために作られた尺度です。対象は社会的機能レベルが様々な理由で低下している者です。個人の社会的機能レベル・社会参加の度合いを1〜100までの数値で表し、100が最も機能が高く、1が最も機能が低下している状態です。本ツールでは21〜80の間の評価が可能です。本ツールおよび元になったSOFASでは、学校に通ったり、会社に勤めている人の多くは80以上のスコアとなり、ひきこもりや連続欠席の不登校は50点未満と評価をします。
 対象年齢は13歳から39歳までの若年を対象とします。この尺度で40歳以上の者の社会的機能は測ることはできません。
評価するのは機能レベルであり、身体疾患や精神疾患の評価を行うものではありません。 ただし、疾患のために機能レベルが低下したり、上昇することは測定します。
また、本人の心理的な変化も測定しません。例えば、働く意欲が湧いたということがあっても、本人の客観的な状態に変化が無ければ機能レベルは変化しません。採点者は心理的要因を除いて評価してください。
 本尺度の目的は(1)ひきこもり、不登校、ニートといった社会的に問題を抱えている者、精神障害のような疾患を抱えている者の現状を把握する、(2)社会参加によって社会的機能の上昇することを把握する、 (3)社会的機能の低下(精神病リスクの経過において社会的機能レベルが低下など)を把握することの3つの使用目的を想定しています。

 この尺度の元になっているのはDSM-IVで使用されているSOFAS(Social and Occupational Functioning Assessment Scale) を標準化した評価尺度PSP(Personal and Social Performance Scale) および日本で作成されたPSPの半構造化面接版であるSIG-PSP である。SIG-PSPの項目を定型の質問文とし、臨床評価技術必要としない形へと変化させている。
註釈
(1)高橋三郎・大野裕・染矢俊幸訳,1996『DSM‐IV 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院.
(2)Morosini PL, Magliano L, Brambilla L, Ugolini S, Pioli R. Development, reliability and acceptability of a new version of the DSM-IV Social and Occupational Functioning Assessment Scale (SOFAS) to assess routine social functioning. Acta Psychiatr Scand. 2000; 101(4):323-329.
(3)稲田俊也,山本暢朋,相澤玲,稲垣中『日本語版PSP(個人的・社会的機能遂行度尺度)評価トレーニングシート ver.1.0』